法律情報コラム(法人)
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就業規則とは
企業で雇用された社員と企業の労務関係がトラブルになった場合、まずは就業規則の内容を確認することになります。
就業規則とは、使用者(企業)と労働者の間の労働条件や職場規律について定めた規則であり,一定規模の使用者は、就業規則を作成し、行政官庁に届け出することが労働基準法で求められています(労働基準法第89条)。
就業規則において定めるべき事項も労働基準法で定められており(労働基準法第89条各号),就業規則で定める内容は労働基準法の労働基準を満たしていることが必要となります。
また、就業規則は、使用者と労働者の間の労働契約の内容を構成し、個々の労働者との労働契約内に、労働基準法の基準を下回る労働契約内容は無効となった場合に、基準を具備した就業規則の定めた基準となり(労働契約法第12条)、また、個々の労働者との労働契約の内容を補充する役割もあります(労働契約法第7条)。
このように、就業規則は企業と労働者の間の労務関係の基礎となるもので大変重要なものです。